やはり、という印象しかない。
東京五輪開催前に各地で行われていた反対デモは、異常な盛り上がりを見せ、マスコミも連日過熱報道を繰り返した。しかしその規模と、統制された参加者や既視感のあるプラカード・案山子など、映像を見る度に何か違和感を感じていた。
そして2021年12月26日のNHK-BS1にて、あるドキュメンタリーが放送された。
東京五輪公式記録映画で監督を務める河瀬直美さんの密着取材である。
取材中の映像に、ある男性のインタビューで『お金を貰って、東京五輪反対デモに参加した』と明言しているシーンがある。そして彼は『自分は主催者にもらった予定表通りに参加するだけ』とも語っている。
つまり、彼自身は東京五輪に反対する意思など無く、お金欲しさでサクラ(ヤラセ要員)として参加しているだけだと暴露したのである。
これには、サクラを雇った側の組織も慌てたであろう事は容易に想像がつく。この記事や動画がネット上で拡散されたが、コメント欄には予想通り『反対デモに参加したがお金など一切貰っていない』『五輪推進派の捏造工作だ』など、火消しに走る書き込みで溢れている。
なぜこれほどまでに、必死に火消しを行う必要があるのか、勘の良い方ならすぐにわかるだろう。
冒頭でも触れた通り、この東京五輪反対デモには何故か既視感があったのだ。
参加者は一部のまとめ役らしき人達によって統率され、プラカードやのぼりも他のデモで使われていたものに酷似していた。写真や映像を解析すれば、過去に他の左翼デモに参加していた人物が何人も出てくるだろう。サングラスやマスクで顔を隠していた人間は恐らく確信犯だ。
つまり、こういった左翼的なデモは特定の組織が資金を提供し、サクラを動員して行わせていたという事実が、インタビューで男性が語った発言によって明るみに出たという事なのである。
(2021/1/9 追記:NHKによると「実際デモに参加したか確認していない」との事)
もちろん、開催を反対するため無償で純粋に参加した人間もいるだろう。それはまさしくデュープス(騙されやすい人達)と呼ばれ、こういった活動で利用するために欠かせない貴重な人材である。火消しの際も『誰も金銭を受け取っていない』と嘘の主張をするために利用出来る人達だからだ。
こうしたデュープスは、自分から活動を立ち上げたりしない。既に始まったムーブメントに乗っかるだけだ。その証拠に、あれだけ東京五輪で『命を守るため』『人権を無視するな』と騒いでいたのが、今年2月に行われる北京五輪については、噓のように静かなのである。
北京五輪については、ご存じの通り中国共産党によるチベット・南モンゴル・ウィグルなどの少数民族の人権弾圧が横行し、今も現在進行形でジェノサイド(民族虐殺)が行われている。欧米諸国が対中非難決議や経済制裁を発動する中、日本では対中政策を何ひとつ行わないばかりか、ジェノサイドへの非難すら出来ずにいる。
そんな状況で、北京五輪反対デモも全く行われず、マスコミも当たり前のように五輪出場が確定した選手を報道するのみである。
これでもし、保守派による北京五輪反対運動が行われていたら、マスコミの取り上げ方は辛辣であったろうし、工作員が自民党関係者を装い、「金を出して反対運動を起こしている」と捏造工作をするだろう。しかも政治家が擁護するのもこうした左翼的組織に対してで、同じように東京五輪は反対し、北京五輪には口を噤むばかりである。
「モリカケサクラ問題」などとネーミングし、ほぼ事実では無い案件を1年以上も騒ぎ続け、民族虐殺が行われ日本にも超限戦による侵略を進めている中国でのオリンピック開催には何も異議を唱えない。
この一連の出来事をフラットな感覚で振り返れば、こうしたデモの動きや政治家の対応などが、日本人の為では無い事が想像出来るだろう。
この、『異常な状態』を異常と認識できない日本人が多すぎる事こそ、日本への侵略を後押しする最大原因と言っても過言では無い。
我々常識的な日本人が急いで行うべきことは、見た目の華やかさや聞き触りの良さに騙されず、まずは表層部を疑いながら広い視野で調べ自ら判断し、気付いた真実を周りのデュープスに伝える事である。
(北海道の朝目(あさめ)氏と新開(しんかい)氏を尊敬している有志が、デジタル記事を作成しています)